T2 統計物理・ダイナミクス

研究分野のキーワード

統計・流体・相転移・非線形・非平衡

分科群の内容

多数の要素の集まりが示す集団的な振る舞いやダイナミクスに関する法則を理解することを目指す。量子および古典多体系から、流体、高分子・ゲル・液体、粉体やガラス等不均質な系、神経信号、分子機械、生命など対象は多岐に渡り、それらが織りなす相転移、輸送現象、乱流現象、機能発現など多彩な現象を理論的に研究する。また、数理モデル化や数値シミュレーションによる新しい現象の発見や現象の本質的機構の抽出、数理的解析方法の開発や理論的計算による新しい枠組みの提案や現象の予言など、研究スタイルもバラエティーに富んでいる。

このように、本分科群は、幅広い対象の豊かな現象に対して柔軟な手段で理論的研究を行うことに特徴がある。ときに、伝統的な物理学では対象としない現象にも積極的に挑戦し、化学、生物学、地学、工学などとの境界領域分野の研究課題に取り組むこともある。その一方で、不可逆性や秩序の起源など基本原理の探索を研究課題に掲げることもある。いずれにしても、物理学のこれまでの発展を踏まえ、自然現象の背後にある法則を体系化しようとする、物理学本来の営みを行っていることを強調したい。

本分科群には、

  • 非線形動力学分科
  • 流体物理学分科
  • 相転移動力学分科
  • 非平衡物理学分科
  • 物性基礎論:統計動力学分科

という5つの分科があり、上で述べた様々な分野をカバーして精力的な研究が行われている。


T2 統計物理・ダイナミクス

分科群の構成

基幹講座

非線形動力学 (詳細ページへ)

統計物理の考え方や手法を用いた、秩序の起源、神経信号から情報のデコード、トポロジー流体の運動などの研究

  • 教授:佐々 真一/一般物理、統計物理
  • 准教授:篠本 滋/統計解析、神経回路網
  • 助教:小林 未知数/トポロジー流体の非平衡現象
  • MACS特定助教:太田 洋輝/統計物理学周辺
相転移動力学 (詳細ページへ)

ソフトマター・液体などの相転移現象とダイナミクスに関する理論・数値的研究

  • 准教授:荒木 武昭/ソフトマター、相転移ダイナミクス、計算物理
  • 助教:北村 光/量子ダイナミクス、液体金属物性
流体物理学 (詳細ページへ)

乱流のダイナミクスと統計理論、流体記述の枠組みの拡張

  • 准教授:藤 定義/乱流、流体物理
  • 助教:松本 剛/乱流、流体物理
非平衡物理学 (詳細ページへ)

主として格子力学系を用いた輸送現象とゆらぎの性質の研究

  • 准教授:武末 真二/格子力学系、非平衡輸送

協力講座(基研)

物性基礎論:統計動力学 (詳細ページへ)

非平衡統計力学・粉体・ゆらぎ

  • 教授:早川 尚男/粉体物理、非平衡統計物理
  • 准教授:村瀬 雅俊/生命物理
  • 助教:渡辺 優/量子測定

参考情報

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