高エネルギー原子分光学分科

スタッフ 准教授 伊藤 嘉昭


X線、電子線等の照射による原子分子の内殻電子の励起、電離過程を用いて原子分子の電離状態や化学結合状態を研究する。

X線微細構造

内殻に一つ、空孔がある状態(一電子電離状態)から緩和するときに特性X線が放出される。一方さらに余分な空孔がある状態から同じような緩和が起こった場合、特性X線とは異なったエネルギーのX線(サテライト線)が放出される。この多重空孔状態が生成する確率は励起エネルギーと関係があるので放射光などによる励起エネルギー依存性により励起確率を調べる。

高分解能X分光器による化学結合効果

特性X線のエネルギーは基本的には元素固有であり(例えば、CuKα1線は、約8048 eV)、元素分析に利用されます。しかし同じ元素でもその化合物状態が異なるとエネルギーが若干シフトすることが知られている。研究室で現在開発している高分解能X線分光器を用いて、注目する化合物中の元素の価数や配位数等の分析を行っている。