X線観測によるブラックホール天体や宇宙ジェットの研究。 国際宇宙ステーション搭載全天X監視装置MAXIの開発。 ASTRO-E衛星搭載硬X線検出器HXDの開発。
私は、全天X線監視装置MAXIを用いて、活動銀河中心核など、銀河の中心に存在する 巨大ブラックホールの研究を行っています。X線スペクトルとその変動は、巨大 ブラックホールとその周辺を探るとても有効なプローブです。そして、2009年の夏に 国際宇宙ステーションに搭載され観測を開始したMAXIは、非常に高い感度で 全天のX線天体を絶えず監視観測することができるため、巨大ブラックホールの 活動を探る最高の検出器です。私はMAXIによる今後数年間のデータをもとに、 "巨大バイナリブラックホール"の探査を行おうとしています。 巨大バイナリブラックホール とは、ふたつの巨大ブラックホールを中心に持つ活動銀河で、銀河が合体しながら 成長する際にできると考えられています。このように、バイナリブラックホールは 巨大ブラックホールの形成の謎の解明につながる重要な天体です。
MAXIの運用で、徹夜が続いています。 でも、だんだん体力が続かなくなってきてしまいました...(;_;)。