ハイライト

平成23年12月2日

ファーストスターは太陽の40倍の重さ ―コンピュータ中に再現された宇宙最初の星の成長過程―

京都大学、東京大学、NASAジェット推進研究所の4人による研究チーム は宇宙最初の星:ファーストスター(初代星)が生まれて成長していく過程の コンピュータシミュレーションを初めて行い、太陽のおよそ40倍の重さの 星ができることを示しました。これまで、初代星は太陽の数百倍という現在の宇宙には 殆ど見られないような巨大な星であると思われてきたのですが、そのような モンスター星にはならないことが分かったのです。 観測的にはむしろ初代星は太陽の数十倍程度であることが支持されており、 これまでのモンスター星の描像と一致しなかったのですが、 我々の研究によりこの謎は解決することになりました。

研究成果は米科学誌Science誌において特にインパクトの高いものと推薦され、 2011年11月11日にScience電子速報版に掲載されました。

[図の説明:原始星誕生から3万年後の星周囲ガスの詳細構造 色が温度分布(赤色が高温ガス、青色が低温ガスを表す)、 コントア(等高線)が密度分布を表しています。 左図の中心部を拡大して示したのが右図です。 右図では星の周りに水素分子ガスの円盤があり、 円盤と垂直方向に光電離領域が広がっているのが分かります。]