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平成22年11月9日

前野悦輝教授が仁科記念賞を受賞

このたび、前野悦輝 理学研究科教授が仁科記念賞を受賞しました。
 同賞は故仁科芳雄博士の功績を記念し、原子物理学とその応用に関し、優れた 研究業績をあげた比較的若い研究者を表彰することを目的として仁科記念財団か ら贈呈されるもので、今年で56回目になります。
 前野教授は、1994 年、銅酸化物超伝導体と同じ二次元構造を持つ層状ルテニ ウム酸化物 Sr2RuO4 が超伝導を示すことを発見し、この物質の研究を進める中 で、この物質がスピン三重項超伝導の可能性があることを指摘しました。教授 は、この超伝導のスピン対の微視的構造を明らかにするために、独自の手法で育 成した純良な単結晶を用いて共同研究者とともに多くの実験を行い、この系がス ピン三重項超伝導であることを直接的に示す多くの結果を得て、超伝導の研究の 舞台に新しい局面を開きました。
 今回の受賞は、前野氏の「スピン三重項超伝導体ルテニウム酸化物の発見」に 対する業績が評価されたものです。
 授賞式は12月6日、東京で行われる予定です。
 前野教授は京都大学物理学の本グローバルCOE拠点の運営担当サブリーダーを 務めてきました。石田憲二教授らとの共同研究を含め、グローバル COEでの研究 活動による最近の成果も、今回の評価に重要な寄与をなしたものと考えられます。



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